久しぶりに心斎橋へ行ったら、LUUPが歩道を走り回る無法地帯になっていた

6月17日、商談のため久しぶりに大阪・心斎橋へ行きました。

そこで驚いたのが、街中を走り回るLUUPの電動キックボードです。

心斎橋筋商店街の周辺や歩道を、かなりのスピードで人の横をすり抜けていく。

一台だけではありません。

次から次へと走ってきて、歩行者のすぐ横を駆け抜けていきます。

正直に言えば、

久しぶりに訪れた大阪が、LUUPの無法地帯になっているように見えました。

小さな子どもを安心して歩かせられない

特に恐ろしいと感じたのが、小さな子どもへの危険です。

子どもは、大人のように一定方向へ歩くとは限りません。

突然立ち止まる。

急に横へ動く。

親の手を離して走り出す。

そんな子どもの横を、音も小さい電動キックボードがスピードを出して通過していく。

接触すれば、子どもは簡単に転倒します。

頭を打つ可能性もあります。

歩道は本来、歩行者が安心して歩くための場所です。

ところが実際には、歩行者の側が後ろを警戒しながら歩かなければならない。

これでは立場が逆です。

LUUPは原則として車道を走る乗り物

LUUPなど一定の基準を満たす電動キックボードは、法律上「特定小型原動機付自転車」に分類されます。

原則として、車道の左側を通行しなければなりません。

歩道を自由に走れるわけではありません。

例外として、標識などで通行が認められた歩道では、最高速度を時速6キロ以下に切り替えた車両が通行できます。しかし、その場合も歩行者が優先であり、歩行者の通行を妨げるときは一時停止が必要です。(警察庁)

つまり、歩道や商店街で歩行者の横を高速ですり抜けるような走り方が許されているわけではありません。

手軽さに対して、危険性が大きすぎる

電動キックボードは、16歳以上であれば運転免許がなくても利用できます。

ヘルメットも着用義務ではなく、努力義務です。LUUPの場合は、年齢確認と交通ルールテストへの合格が利用条件になっています。(警視庁公式サイト)

しかし、アプリ上のテストに合格したからといって、実際の運転技術まで確認できるわけではありません。

自動車やバイクのような実技試験もない。

観光客や土地勘のない人でも、アプリを登録すれば乗れる。

しかも、立った姿勢で小さな車輪の乗り物を操作します。

段差や急ハンドルにも弱く、転倒した際には身体がむき出しです。

便利な乗り物であることは理解します。

しかし、

手軽に乗れる仕組みに対して、事故を防ぐ仕組みが弱すぎるのではないか。

私はそう感じます。

自転車を規制する前に、LUUPを規制すべきではないか

2026年4月からは、自転車の交通違反にも青切符による反則金制度が導入されています。

もちろん、自転車の危険運転を取り締まることは必要です。

しかし、歩行者の立場から見れば、立った状態でスピードを出して接近してくる電動キックボードも相当に危険です。

自転車だけを厳しく取り締まりながら、

  • 免許不要
  • ヘルメットは努力義務
  • 観光客でも簡単に利用可能
  • 歩道走行との区別が分かりにくい

という電動キックボードの制度を放置してよいのでしょうか。

私の意見としては、

自転車の規制を強化する前に、LUUPをはじめとする電動キックボードの運用と取締りを、もっと厳格にするべきです。

少なくとも繁華街、商店街、観光施設周辺など、歩行者が多い場所では、乗車禁止区域や徐行区域を明確に設定する必要があると思います。

舞鶴市にもLUUPが設置されている

これは大阪だけの問題ではありません。

舞鶴市内にもLUUPのポートが設置されています。

舞鶴赤れんがパーク、舞鶴引揚記念館、西舞鶴駅前、ホテルや民間施設など、観光施設を中心に複数のポートが案内されています。(akarenga-park.com)

観光客が市内を周遊する移動手段として導入されたのでしょう。

しかし、心斎橋で実際の走行状況を見た後では、舞鶴市での安全性にも不安を感じます。

舞鶴には、

  • 観光客が歩く赤れんがパーク周辺
  • 高齢者の多い市街地
  • 歩道の狭い道路
  • 路面状態の悪い場所
  • 車道と歩道の区分が分かりにくい道路

が少なくありません。

大阪ほど利用台数が多くないから安全、とは限りません。

むしろ利用者が交通事情を知らない観光客であれば、逆走、歩道走行、信号無視などが発生する可能性もあります。

導入して終わりでは無責任

行政や観光施設がLUUPを設置するのであれば、

「便利な観光移動手段ができました」

だけで終わってはいけません。

事故件数や違反状況の把握。

危険箇所の調査。

走行禁止区域の設定。

現地での交通ルールの表示。

警察との連携。

利用者や市民からの苦情受付。

事故が起きた場合の責任関係。

ここまで確認して、初めて安全な事業と言えるのではないでしょうか。

特に舞鶴市は、高齢化が進む街です。

高齢者や子どもが安心して歩ける環境と、観光客の利便性。

どちらを優先するべきかは明らかです。

便利さより先に、安全性を確認してほしい

LUUPそのものを、すべて否定するつもりはありません。

車を使わず短い距離を移動できることには、一定の利便性があります。

しかし、便利な乗り物であっても、歩行者を危険にさらしてよい理由にはなりません。

心斎橋で私が見た光景は、

新しい移動手段が街に普及したというより、ルールと取締りが普及に追いついていない状態でした。

舞鶴市でも、台数を増やしたり観光利用を促進したりする前に、本当に安全に運用できているのかを検証するべきです。

事故が起きてから、

「利用者のマナーの問題でした」

では済みません。

行政や観光施設が設置や利用促進に関わるのであれば、安全管理にも責任を持つ必要があります。

観光客の利便性より、まず歩行者の安全。

小さな子どもや高齢者が安心して歩けない街に、健全な観光など成り立たないと思います。

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