最終更新日:2026年9月16日

この記事の要約

舞鶴市立中央図書館の新設工事では、入札参加を予定していた 3者すべてが「採算が取れない」と判断して辞退しました。

舞鶴市は積算をやり直して再公告する方針ですが、増額して再入札する前に、 事業をいったん凍結し、建設規模、総事業費、維持管理費、浸水リスク、既存図書館の活用を再検証すべきです。

私は2026年11月の舞鶴市議会議員選挙を通じて計画の是非を問い、 仮に建設が進められた場合も、積算・入札・契約・設計変更・追加工事を継続して監視し、市民に公開します。

舞鶴市が進める中央図書館新設工事の入札で、参加を予定していた3者の共同企業体がすべて辞退しました。

市の聞き取りに対し、事業者側は「採算が取れないと最終的に判断した」と説明しています。

舞鶴市は今後、資材価格や人件費などを見直し、積算をすべてやり直したうえで再公告を目指す方針です。

しかし、ここで建設費を増額して再入札へ進むのではなく、中央図書館建設はいったん凍結すべきです。

総事業費、建設規模、将来の維持管理費、建設予定地の浸水リスク、既存の東西図書館の活用など、計画全体を改めて検証する必要があります。

私は、2026年11月の舞鶴市議会議員選挙を通じて、中央図書館計画の是非を市民の皆さんに問いかけます。

私は以前から中央図書館計画に疑問を示してきました

私はこれまで、舞鶴市が進める中央図書館建設について、繰り返し問題を取り上げてきました。

図書館そのものを否定しているのではありません。

私自身、舞鶴市図書館友の会と東図書館を守る会の代表として、図書館の重要性を理解しているつもりです。

だからこそ、図書館サービスの充実と、約43億円を投じる大規模な中央図書館建設は、分けて考える必要があります。

人口減少と高齢化が進む舞鶴市では、道路、橋、上下水道など、市民生活に直結するインフラの更新にも多額の費用が必要です。

限られた税金の中で、これほど大規模な中央図書館を建設することが、本当に最優先なのでしょうか。

将来世代に維持管理費を負担させてまで進める必要があるのか。

市民に十分な選択肢と情報が示されたうえで決められた計画なのか。

私は、その点を問い続けてきました。

入札参加を予定していた3者すべてが辞退

令和8年9月10日の舞鶴市議会本会議で、中央図書館新設工事の入札が取りやめになった経緯が説明されました。

9月1日に開札を予定していた入札には、参加資格確認申請の段階で3者の共同企業体から申請がありました。

ところが、最終的には3者すべてから辞退届が提出されました。

鴨田市長は、各共同企業体の代表企業に聞き取りを行った結果について、

当初は入札参加の意思を持っていたが、入札に向けて詳細な検討を重ねる中で、採算が取れないと最終的に判断し、辞退となった

と説明しています。

行政側は、定められた積算基準と公表されている最新の単価を使用し、予定価格を適正に算定したとしています。

しかし、実際に工事を受注する可能性があった3者は、そろって採算が取れないと判断しました。

市の積算と実際の建設市場との間に、大きな隔たりがあった可能性があります。

市は積算をすべてやり直す方針

鴨田市長は、急激な資材価格の高騰や人件費の上昇など、市場環境が速いスピードで変化していると説明しました。

そのうえで、単価などを見直し、すべての積算をやり直す方針を示しています。

市長は、次の12月定例会に間に合わせることを庁内の目標として、資産マネジメント推進課を中心に作業を進めると答弁しました。

しかし、私はここに大きな疑問を感じます。

3者すべてが採算を取れないと判断した積算を、今度は誰が、どのような専門性をもってやり直すのでしょうか。

有資格者による内部チェックはできるのか

やばいぜ舞鶴では、2025年9月、舞鶴市の公共工事における積算資料や工事仕様書の作成体制について取り上げました。

当時、情報公開請求をもとに確認した内容では、建築・土木分野の専門資格を持つ職員は在籍していないとの結果でした。

もちろん、国家資格を持っていないからといって、市職員に知識や経験がまったくないと断定することはできません。

設計、積算、工事監理を外部の設計事務所やコンサルタントに委託することも可能です。

しかし、外部事業者が作成した積算や設計内容を、市役所内部の有資格者が専門的な立場から検証できないのであれば、発注者として十分なチェック体制が整っているのかという疑問は残ります。

舞鶴市には、少なくとも次の点を市民に説明してもらう必要があります。

  • 再積算を実際に行うのは誰なのか
  • 外部へ委託する場合、その事業者をどのように選ぶのか
  • 積算の妥当性を市役所内部で誰が検証するのか
  • 建築士や施工管理技士などの専門資格者は関与するのか
  • 当初の積算から、どの項目をいくら変更するのか
  • 再公告によって建設費はいくら増える可能性があるのか
  • 工期と供用開始時期はどの程度遅れるのか

単価を引き上げて再公告すれば、それで問題が解決するわけではありません。

増額して再入札する前に、いったん凍結を

3者すべてが採算を取れないとして辞退した今は、中央図書館計画を見直す最後の機会かもしれません。

建設費を増額して再公告する前に、事業をいったん凍結すべきです。

そして、次の項目を改めて比較・検証する必要があります。

  • 総事業費と今後の増額見込み
  • 完成後の維持管理費と運営費
  • 人口減少を踏まえた施設規模
  • 建設予定地の浸水リスク
  • 既存の東図書館・西図書館の改修と活用
  • 規模を縮小した場合の費用
  • 計画変更または中止に必要な費用
  • 道路、橋、上下水道など生活インフラとの優先順位

その結果を市民に公開したうえで、計画の続行、規模縮小、計画変更、中止のどれが舞鶴市にとって最善なのかを、改めて判断すべきです。

私が求めているのは、図書館をなくすことではありません。

現在の舞鶴市の人口と財政規模に見合った、持続可能な図書館サービスへ見直すことです。

市議会議員選挙で計画の是非を問う

私たちの第一の目標は、2026年11月の舞鶴市議会議員選挙を通じて、中央図書館建設の一時凍結と計画の再検証を訴えることです。

市長や市役所だけでなく、市議会にも大きな責任があります。

市議会の役割は、行政から提出された計画や予算を、そのまま追認することではありません。

市民の立場から必要性、費用、将来負担、契約内容を厳しく審査することです。

今回の市議選は、中央図書館をこのまま進めるのか、それともいったん立ち止まるのかを、市民が意思表示できる重要な機会になります。

計画が進んでも、ノーチェックにはさせない

仮に中央図書館の計画がそのまま進められることになったとしても、そこで終わりではありません。

行政の提案を追認するだけの議会ではなく、積算、入札、契約、設計変更、追加工事まで厳しく審査できる市議会に変えなければなりません。

たとえ異議を唱える議員が私一人になったとしても、疑問点を議会で取り上げ、その内容を市民の皆さんに知らせ続けます。

議会と市民が工事の経過を見ていることを明確に示せば、発注する行政だけでなく、設計、監理、施工を担当する受注事業者にも、透明性と説明責任をより強く意識してもらえるはずです。

これは、受注事業者を敵視するという意味ではありません。

適正な利益を確保し、契約に基づいて、安全で質の高い工事を行ってもらうことは当然です。

一方で、契約後の安易な増額、根拠が十分に示されない設計変更、契約書や協議記録に残らない口頭での約束など、不透明な調整が入り込む余地は排除しなければなりません。

現時点で、そのような裏交渉が行われていると断定するものではありません。

だからこそ、疑念を招かないよう、契約変更の理由、金額、協議の経過、責任者を最初から公開できる仕組みが必要です。

止められなければ、最後まで監視する

中央図書館建設をいったん凍結し、増額ありきの再入札を止める。

これが第一です。

しかし、計画が進められた場合でも、決してノーチェックにはさせません。

積算、入札、契約、設計変更、追加工事、工事監理、完成後の維持管理費まで継続して検証し、市民に伝えます。

行政を追認するだけの市議会から、市民の税金を守るために審査する市議会へ。

私は今回の市議会議員選挙を、中央図書館計画の是非だけでなく、舞鶴市議会のチェック機能そのものを問う選挙にしたいと考えています。

事業をいったん凍結させることが第一。

それでも進められるなら、最後まで徹底的に監視する。

それが、市民の税金を守る市議会議員の役割です。

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