最終更新日:2026年9月16日

舞鶴市が西舞鶴駅東口で進めている中央図書館新設計画。

「やばいぜ舞鶴」では、この問題について長年にわたり調査・検証を続けてきました。

中央図書館を建設することだけではありません。 東図書館はどうなるのか。総事業費はいくらになるのか。 市民への説明や合意形成は十分だったのか。 人口減少が続く舞鶴市で将来にわたって維持できる施設なのか。 そして、資材価格や人件費が上昇する中、本当に予定した金額で建設できるのか。

このページでは、中央図書館問題について「やばいぜ舞鶴」が取り上げてきた記事や活動を、 最新情報から過去へさかのぼる形でまとめています。

このページについて
過去の記事には、掲載当時に確認できた情報や当時の私の意見が含まれています。 その後、状況が変化している場合があります。 最新の状況については、このページ上部から順にご確認ください。

現在の状況|2026年9月

中央図書館新設工事の入札が取りやめに

舞鶴市立中央図書館新設工事は、2026年9月1日に開札が予定されていました。

参加資格確認申請の段階では3つの共同企業体から参加申請がありましたが、 最終的には3者すべてが辞退届を提出し、入札は取りやめとなりました。

2026年9月10日の舞鶴市議会では、鴨田秋津市長が参加予定だった代表企業への聞き取り結果について、 詳細な検討を進める中で「採算が取れないと最終的に判断した」 との説明があったと答弁しました。

舞鶴市は、資材価格や人件費などを改めて確認し、 積算を見直したうえで再公告を目指す方針を示しています。

森本たかしの考え

ここまで前提条件が変化した以上、単純に建設費を増額して再入札を急ぐのではなく、 一度計画を凍結し、最新の条件でもう一度検証するべき段階に来ていると考えています。

2026年|建設費と入札問題が現実に

2026年は、これまで指摘してきた建設費上昇や入札リスクが、 実際の入札取りやめという形で表面化しました。

2026年9月16日|中央図書館建設はいったん凍結を

3者すべてが辞退したことを受け、私は中央図書館計画について、 いったん凍結して再検証することを提案しました。

確認すべきだと考えているのは、次の点です。

  • 最新の総事業費はいくらになるのか
  • 建設規模は適正なのか
  • 完成後の維持管理費はいくらなのか
  • 東西の既存図書館を活用する方法はないのか
  • 建設予定地は適切なのか
  • 人口減少後も維持できる施設なのか
  • 現在、本当に優先すべき公共投資なのか

2026年9月16日|市議選でも候補者が考えを示すべきではないか

2026年11月には舞鶴市議会議員選挙があります。

市議選は中央図書館だけを問う住民投票ではなく、 福祉、教育、産業、財政、地域政策などを総合的に判断する選挙です。

そのうえで、中央図書館という大規模な公共事業についても、 各候補者が現計画を進めるのか、見直すのか、いったん凍結するのか、 自らの考えを市民に示すことには意味があると私は考えています。

2026年9月11日|入札参加予定3者がすべて辞退

中央図書館新設工事への参加を申請していた3つの共同企業体が、 最終的にすべて辞退しました。

入札は取りやめとなり、舞鶴市は積算を見直して再公告を目指す方針を示しています。

2026年7月22日|入札不調の可能性を指摘

中央図書館新築工事の入札が始まった段階で、 現在の予定価格で本当に事業者が応札するのかという問題を取り上げました。

当時公告されていた建築工事の予定価格は税込21億3,620万円。 資材価格や労務費が上昇する中で、入札不調となる可能性について検証しました。

2026年7月22日|市内への経済効果を検証

大きな公共事業に税金を投入する以上、 そのお金が舞鶴市内の企業や雇用へどれだけ還元されるのかという視点からも検証しました。

公共事業は「いくら使うか」だけでなく、 その税金が地域経済の中でどれだけ循環するのかも重要な論点だと考えています。

2026年2月18日|33億円の債務負担行為を検証

令和8年度予算では、中央図書館整備事業について 33億円の債務負担行為が設定されました。

建物だけを見るのではなく、設備、外構、備品・書架、図書、システム、 物価上昇への対応、完成後の維持管理なども含めて、 中央図書館関連事業全体で最終的にいくら必要になるのかを 市民に分かりやすく示す必要があると問題提起しました。

2025年|実施設計・補助金・建設予定地を検証

計画が実際の建設に向けて進むにつれ、 実施設計、国の補助金、建設予定地などへ調査対象を広げました。

2025年4月30日|建設予定地の鉛問題

西舞鶴駅東口の中央図書館建設予定地について、 土壌から鉛が検出された問題を視聴者投稿として取り上げました。

鉛が検出されたという情報と、原因、安全性、必要な対策については 分けて確認する必要があります。

視聴者投稿についても、それ自体を行政の公式見解とするのではなく、 行政資料や調査結果を確認しながら検証していく必要があります。

2025年3月|国土交通省へ意見書を提出

西舞鶴駅東口で進められている中央図書館実施設計に関連し、 「都市構造再編集中支援事業費補助金」について 国土交通省近畿地方整備局へ意見書を提出しました。

意見書では、主に次の点について問題提起しました。

  • 事業計画の透明性
  • 市民との合意形成
  • 長期的な財政負担
  • 既存図書館を活用する場合との比較

2024年|調査から市民活動へ

2024年は記事による検証だけでなく、 東図書館をめぐる署名活動や陳情など、市民活動へ取り組みが広がりました。

2024年12月|市長・市議会へ陳情書を提出

「中央図書館建設に伴う東分館の充実と市民参画に関する陳情書」を提出しました。

求めたのは、単純な中央図書館建設反対ではありません。

中央図書館建設に伴って東図書館を廃止し東分館へ移転するのであれば、 東地区の図書館サービスについて市民と十分に協議したうえで進めることを求めました。

陳情では、主に次の点を求めています。

  • 東地区の利用者数を把握すること
  • 必要な面積を明らかにすること
  • 移転先を市民とともに検討すること
  • 東地区住民への丁寧な説明と協議を行うこと
  • 図書館整備への市民参画を進めること

それまでに取り組んできた東図書館存続を求める署名活動では、 最終的に1,156筆の署名が集まりました。

2024年3月22日|署名が447筆に

東図書館の存続を求める署名活動を続け、 2024年3月22日時点で署名は447筆となりました。

少しずつ市民の関心が広がり、 東図書館の今後について考えてもらう機会にもなりました。

2024年2月14日|署名が290筆に

東図書館の存続を求める署名活動を行い、 2024年2月14日時点で290筆の署名が集まりました。

この時点では、さらに街頭署名などを行い、 東図書館の再編問題をより多くの市民に知ってもらう活動を続ける方針を示していました。

2023年|中央図書館問題を本格的に調査

2023年から、中央図書館計画について情報公開資料などを確認しながら、 本格的な検証を始めました。

2023年10月25日|建設費の増加を検証

中央図書館の事業費が、当時示されていた計画から増加していく問題を取り上げました。

この頃から、 「最終的な総事業費はいくらになるのか」 という問題が大きな論点になっていきます。

2023年10月21日|基本計画とコンサルティング業務を検証

舞鶴市図書館基本計画の策定過程や、 約784万円のコンサルティング業務について取り上げました。

金額だけでなく、 誰が計画をつくり、市民の意見がどの段階でどのように反映されたのかという 意思決定の過程についても問題提起しました。

2023年10月14日|東図書館の廃止・再編問題

中央図書館整備に伴い、既存の東図書館をどうするのかについて詳しく取り上げました。

中央図書館という新しい施設を建設することだけでなく、 現在利用されている東西地域の図書館サービスをどう維持するのかという問題が 大きな論点となりました。

過去記事について
2023年当時の記事には、現在よりかなり強い表現を使用しているものがあります。 記事は当時の記録として残していますが、 現在は確認できた事実と私自身の評価・意見をできる限り分けて掲載する方針にしています。

2022年|中央図書館と東図書館問題を取り上げる

現在確認できる「やばいぜ舞鶴」の記録では、 少なくとも2022年には中央図書館建設と東図書館の存続について問題提起しています。

2022年12月5日|廃止される東図書館をなんとか存続させたい

当時、西舞鶴駅周辺で計画されていた中央図書館と、 それに伴う東図書館の再編について取り上げました。

当時から私が問題としていたのは、

「中央図書館を整備すること」と 「東舞鶴地域の図書館サービスを失うこと」は別問題ではないか

という点です。

行政施設を集約し、効率化する必要性はあります。 一方、子ども、高齢者、車を利用できない人などにとって、 地域の図書館サービスが縮小することには大きな影響があります。

この問題提起が、その後の東図書館を守る活動や 中央図書館計画の調査へとつながっていきました。

私は「図書館」に反対しているのではありません

ここは誤解のないよう、はっきり書いておきます。

私は図書館サービスの充実には賛成です。

図書館は、本を借りるだけの場所ではありません。

子どもの学習、高齢者の居場所、市民の生涯学習、 情報へのアクセスなどを支える大切な公共サービスです。

だからこそ、

「図書館サービスを充実させること」

と、

「現在の場所・規模・事業費で中央図書館を新設すること」

は分けて考えるべきだと思っています。

建物を造ること自体を目的にするのではなく、 舞鶴市民が将来にわたって利用できる図書館サービスとは何かを考えることが重要です。

これまで追い続けて見えてきたこと

振り返ると、この問題は単純な 「図書館を造る・造らない」という話ではありませんでした。

2022年には東図書館の存続。

2023年には基本計画、事業費、市民参加。

2024年には署名活動、東分館、市民との合意形成。

2025年には実施設計、補助金、建設予定地。

2026年には総事業費、入札、 そして参加予定3者すべての辞退。

計画が具体化するたびに、新しい論点が生まれてきました。

社会情勢も変わっています。 建設資材や人件費など、計画当初とは異なる条件もあります。

計画を作った当時と前提条件が変わったのであれば、 一度立ち止まって現在の条件で再検証することも、 大規模な公共事業では必要だと私は考えています。