
ここからは森本たかしの意見です
保守を名乗るなら、まず市民と地域を守るべきだ
舞鶴市の行政幹部をめぐり、旧統一教会との関係が議会で指摘されました。
現時点で重要なのは、疑惑だけを理由に個人を断罪することではありません。
いつ、どのような関係があったのか。
現在も関係が続いているのか。
舞鶴市は任用前に何を確認したのか。
市長は、どのような事実に基づいて問題がないと判断したのか。
市民と市議会に対して、十分な資料と説明が示されているのか。
こうした点を明らかにすることです。
疑惑が事実であると断定するのではなく、市民の税金から高額な報酬が支払われ、市政運営に関わる人物である以上、舞鶴市には丁寧な説明責任があります。
ところが、舞鶴では「保守」や「愛国」を掲げる人たちから、この問題を厳しく検証しようという声がほとんど聞こえてきません。
私は、そこに強い違和感を持っています。
この記事の要約
疑惑を断定するのではなく、説明を求める
旧統一教会との関係が指摘されたからといって、それだけで現在も組織的な関係が続いていると決めつけるべきではありません。
過去に接点があったことと、現在も関係があることは分けて考える必要があります。
だからこそ、舞鶴市には事実に基づいた説明が求められます。
市長が「現在は問題がない」と判断するのであれば、
- どのような事実確認を行ったのか
- 本人から何を聞き取ったのか
- いつ関係がなくなったのか
- 任用に支障がないとした根拠は何か
- 市政運営への影響がないと判断した理由は何か
を説明すべきです。
「昔のことだから問題ない」
「本人が関係を否定している」
というだけでは、市民が十分に判断できません。
高額な報酬を受け、市政改革や重要な意思決定に関わる立場だからこそ、通常以上に透明性が必要です。
なぜ舞鶴の保守層は沈黙するのか
舞鶴では、日頃から次のような言葉がよく使われます。
愛国。
国防。
自衛隊のまち。
反共。
日本を守る。
保守政治。
しかし、旧統一教会との関係が行政幹部について指摘されても、普段は勇ましい発言をする政治家や保守を名乗る人たちから、十分な説明を求める声がほとんど聞こえてきません。
共産党や左派を批判することには熱心でも、自分たちに近い側で起きた問題には触れない。
これでは、思想や信念ではなく、単なる身内びいきだと思われても仕方がありません。
疑惑があるなら、相手が右であろうと左であろうと、同じ基準で確認する。
それが政治に必要な公平性です。
共産党を批判すれば保守なのか
共産党や左派を批判すること自体が、保守政治ではありません。
勇ましい言葉を使うことも、国旗や自衛隊を称賛することも、それだけで地域を守ったことにはなりません。
本当に問われるべきなのは、実際の政治行動です。
市民の税金を守ったのか。
地域の仕事を守ったのか。
道路や上下水道を守ったのか。
将来世代へ負担を押しつけていないか。
行政権力や身内の問題にも厳しく向き合ったのか。
自分に都合のよい相手だけを批判し、都合の悪い問題には目を閉じるのであれば、それは保守ではありません。
防衛費に依存することが愛国なのか
舞鶴は海上自衛隊とともに発展してきた街です。
自衛隊員や関係者が地域経済を支えていることも事実です。
しかし、自衛隊の存在を尊重することと、防衛予算へ依存することは別の問題です。
「自衛隊のまち」を掲げながら、防衛費による仕事や利益だけを求める。
国防を語りながら、自ら地域産業を育てようとしない。
国から予算を取ってくることだけを政治家の成果にする。
これでは、舞鶴が自立した地域にはなりません。
国の安全保障政策として必要な事業と、地域側が防衛費へ依存することは、明確に区別すべきです。
国庫や補助金に頼る政治への違和感
北陸新幹線の誘致でも、観光事業でも、公共施設でも、
「国の予算だから」
「京都府の補助金だから」
「舞鶴市の負担は少ないから」
という説明が繰り返されます。
しかし、国や京都府の補助金も税金です。
補助事業を始めれば、舞鶴市側にも負担金、職員の事務、維持管理費、将来の更新費が発生します。
本当に必要な事業だから補助金を活用するのか。
補助金があるから、必要性の低い事業を始めるのか。
この順番を間違えてはいけません。
国庫からお金を引き出すことばかり考え、地域が自立する仕組みをつくらない政治を、私は本当の保守とは思いません。
市外へ税金を流して地域を守れるのか
舞鶴市では、政策立案、調査、計画策定、システム導入、施設運営など、多くの業務が外部へ委託されています。
外部の専門知識が必要な仕事はあります。
すべての外部委託を否定するつもりはありません。
しかし、何でも外部人材やコンサルタントへ任せれば、市役所内部に知識や経験が残りません。
市外企業へ委託料が流れ、舞鶴市内の人材や事業者が育たない。
翌年度には、再び同じ外部事業者へ依頼する。
この繰り返しでは、舞鶴市はますます自分たちで考えられない自治体になります。
行政改革を外部へ任せる前に、舞鶴市役所の職員を育てるべきです。
市内企業でできる仕事は、市内へ発注するべきです。
舞鶴市の税金で、舞鶴市の力を育てる。
これが本来の地域政策ではないでしょうか。
私が考える本当の保守
私が考える保守とは、昔の制度や権力者を無条件に守ることではありません。
守るべきものを見極め、次の世代へ引き継ぐことです。
守るべきものは、
- 市民の税金
- 地域の中小企業
- 市内の雇用
- 道路や上下水道
- 地域医療
- 舞鶴の歴史
- 市民の暮らし
- 将来世代の生活基盤
です。
そして、間違った制度や税金の無駄遣いまで守る必要はありません。
機能しない仕組みは変える。
成果のない事業は見直す。
説明できない人事や支出は検証する。
権力を持つ側にも説明を求める。
それが、地域を守る政治だと私は考えています。
右か左かではなく、市民のためになるか
舞鶴市政で重要なのは、右か左かという単純な対立ではありません。
その政策が、市民のためになるのか。
税金の使い方として適切なのか。
将来の舞鶴に必要なのか。
市内に仕事や技術が残るのか。
市民へ十分に説明できるのか。
この基準で判断すべきです。
私は、保守を名乗る人であっても、問題のある税金の使い方には反対します。
左派の提案であっても、市民のためになる内容であれば検討します。
政党、思想、人間関係ではなく、市民の利益を基準に判断します。
疑惑へ向き合う姿勢が政治の信頼を決める
疑惑が指摘されたとき、問題を小さく見せたり、批判する人を攻撃したりしても、市民の不信はなくなりません。
必要なのは、事実を確認し、資料を示し、分かりやすく説明することです。
問題がなければ、説明によって疑惑を晴らせます。
問題があれば、責任を明らかにして改善する必要があります。
どちらの場合でも、透明性を高めることが行政への信頼につながります。
旧統一教会との関係をめぐる指摘についても、思想的な陣営争いにするのではなく、舞鶴市の人事と行政運営が適切だったのかという視点で検証すべきです。
保守を名乗るなら、まず舞鶴を守れ
勇ましい言葉だけでは、舞鶴は守れません。
共産党を批判するだけでも、舞鶴は良くなりません。
自衛隊のまちを宣伝するだけでも、市民生活は豊かになりません。
必要なのは、
市民の税金を守ること。
地域の仕事を守ること。
生活インフラを守ること。
行政の透明性を守ること。
権力を持つ側にも説明責任を求めることです。
保守を名乗りながら、都合の悪い問題を見ない。
国や補助金に依存する。
市外企業へ税金を流す。
地元の中小企業やインフラを後回しにする。
私は、こうした政治姿勢を**「口先だけの保守」**だと考えています。
口先の愛国心ではなく、実際に舞鶴を守る政治が必要です。
保守を名乗るなら、まず舞鶴を守れ。
市民の税金を守り、舞鶴を立て直す。
森本たかし

