
吉田康人氏の過去と、鴨田市長の説明責任を調べてみました
2026年6月24日の毎日新聞京都版に、舞鶴市の参事・吉田康人氏についての記事が掲載されていました。
記事のタイトルは、
「旧統一教会と関係指摘の舞鶴市参事 市長『関係絶ち問題ない』」
というものです。
報道によると、舞鶴市の鴨田秋津市長は、世界平和統一家庭連合、いわゆる旧統一教会の関連団体との関係が市議会で指摘された市参事、吉田康人氏について、**「20年以上前に関係を断ち切っており、全く問題ない」**と述べ、引き続き市役所の組織改革に当たってもらう考えを示したとのことです。(毎日新聞)
毎日新聞の記事によると、吉田氏は東京電力社員、参議院議員政策担当秘書などを経て、高槻市議、大阪市住吉区長、大正区長、和泉市副市長などを歴任。鴨田市長は、舞鶴市役所の人事・行財政改革を抜本的に行うためには外部人材が必要だとして、2026年4月1日付で吉田氏を参事に登用したとされています。(毎日新聞)
舞鶴市公式ホームページでも、吉田康人氏を舞鶴市参事に任命し、**「行財政改革と人事政策を抜本的に推進」**すると説明されています。また、参事の所掌は、市長の所管する事務部局の組織を指揮監督し、施策推進や事務事業の企画・立案への助言、特命事項の処理に当たる、部長級相当の職とされています。(舞鶴市役所)
参考URL:
https://www.city.maizuru.kyoto.jp/shisei/0000005219.html
1. 2026年6月、舞鶴市議会で旧統一教会との関係が指摘された
京都新聞デジタルでも、2026年6月19日に、
「京都府舞鶴市の参事『違法・不法な関係はない』旧統一教会との関係に市議会で相次ぎ質問」
という記事が配信されています。(X (formerly Twitter))

つまり、今回の問題は、毎日新聞の記事で突然出てきた話ではありません。
流れとしては、
2026年4月1日
吉田康人氏が舞鶴市参事に任命される。
2026年6月19日
市議会で旧統一教会関連団体との関係について相次いで質問され、吉田氏は「違法・不法な関係はない」と説明したと報じられる。(X (formerly Twitter))
2026年6月23日
鴨田市長が定例記者会見で「20年以上前に関係を断ち切っており、全く問題ない」と説明する。(毎日新聞)
2026年6月24日
毎日新聞京都版がその内容を報じる。(毎日新聞)
という時系列になります。
参考URL:
https://mainichi.jp/articles/20260624/ddl/k26/010/253000c
https://x.com/kyoto_np/status/2068161843542024287
2. 2012年にも、吉田康人氏と統一教会関連団体との関係は報道されていた
今回、調べてみると、吉田康人氏と旧統一教会関連団体との関係は、2026年に突然出てきた話ではありませんでした。
2012年6月29日のJ-CASTニュースに、
「大阪公募区長、統一教会と『関係』 橋下氏支えるスタッフは大丈夫なのか」
という記事があります。
この記事では、吉田氏について、2007年の高槻市長選の際、統一教会の信者ではないのに誹謗中傷を受けたとして対立陣営に警告していた一方で、過去に統一教会関係団体の講演会などに講師・来賓・聴衆として参加していたことは認めた、また、教会関係者数人に選挙活動などを手伝ってもらっていたとも説明していた、と報じています。(J-CAST ニュース)
さらにJ-CASTは、吉田氏がこうした統一教会との関係について、自らのブログでも書き込んでいると報じています。(J-CAST ニュース)
参考URL:
https://www.j-cast.com/2012/06/29137674.html?p=all
3. 大阪市人事課は当時「把握していません」と答えていた
J-CASTの記事で特に重要なのは、当時の大阪市人事課の説明です。
2012年、吉田氏が大阪市住吉区長に選ばれた際、大阪市人事課は、吉田氏が過去に統一教会と関係していたことなどについて、**「まったく把握していません」**と取材に答えたとされています。(J-CAST ニュース)
また、大阪市人事課は、一般職の地方公務員である区長の採用について、思想・信条は選考で考慮されるべきことではないとも説明しています。(J-CAST ニュース)
ここは非常に重要です。
思想・信条を理由に排除することはできません。
そこは当然です。
しかし、問題はそこではありません。
部長級の外部人材を登用する際に、過去の公的報道や本人ブログの記述をどこまで調査し、どのような基準で問題なしと判断したのか。
そこが問われるべきです。
4. しんぶん赤旗も2012年に報道していた
2012年6月28日のしんぶん赤旗にも、
「区長が統一協会と関係/大阪・住吉 橋下市長が公募で登用」
という記事があります。

この記事では、吉田氏について、統一協会との関係が指摘されていると報道しています。また、吉田氏のブログには、統一協会創設者の文鮮明氏が提唱した学生組織ワールドカープ・ジャパン、すなわち全国大学連合原理研究会で、松波孝幸会長の講演会に招待され、親睦会にも参加したとの記述があると報じています。(日本共産党)
記事では、吉田氏がブログに
「年に一度は松波会長のお話を拝聴しています」
と書いていたことも紹介されています。(日本共産党)
参考URL:
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-06-28/2012062815_02_1.html
5. 本人ブログの記述を読むと、単なる一度きりの参加には見えにくい
吉田康人氏の旧ブログ「やすとログ」2005年11月の記事には、以下のような記述があります。
全国カープ会長の松波孝幸さんのご講演。年に一度は松波会長のお話を拝聴するようにしています。
また、同じ日の記事には、
主催の大阪大学カープを代表して大学生からご挨拶。
ともあります。
さらに、吉田氏は自身の大学時代について、
吉田康人も大学生時代は、母校で幅を利かせていた共産主義革命運動学生組織「民主青年同盟」(民青)などと徹底して闘ったなぁ~(笑)。
とも書いています。
これらの記述からは、少なくとも当時の吉田氏が、反共・保守系の思想圏や人脈圏にかなり近い場所にいたことがうかがえます。
ただし、ここで注意すべきことがあります。
この記述だけで、吉田氏が旧統一教会の信者だったと断定することはできません。
また、思想信条そのものを問題にするべきでもありません。
問題は、舞鶴市がこの過去の記述や報道を把握したうえで、なぜ「問題ない」と判断したのかです。
参考URL:
http://yasutolog.com/200511.html
6. 小野田寛郎氏講演会、日本会議北摂支部、カープ講演会という流れ
同じ2005年11月のブログには、小野田寛郎氏の講演会に参加した記述もあります。
そこでは、
日本会議北摂支部の主催です。
と書かれています。
小野田寛郎氏の講演会に参加すること自体が問題という話ではありません。
日本会議の講演会に参加すること自体が違法という話でもありません。
しかし、同じ時期に、日本会議北摂支部主催の講演会に参加し、その後、カープ主催の松波孝幸氏講演会にも参加している流れを見ると、当時の吉田氏がかなり明確な保守・反共系の人脈の中で活動していたことは読み取れます。
繰り返しますが、保守思想や反共思想そのものが問題なのではありません。
問題は、舞鶴市が市役所改革、人事改革、行財政改革を担わせる部長級参事を任命する際に、こうした過去の政治活動、団体関係、報道経緯をどこまで確認していたのかという点です。
7. 鴨田市長自身は過去に「旧統一教会と一切無関係」と表明していた
さらに調べると、鴨田秋津市長自身は、2022年8月11日に自身のサイトで、
「旧統一教会と鴨田秋津は一切無関係です。」
という記事を掲載しています。(〖舞鶴市長〗鴨田あきつ)
これは、2022年当時、旧統一教会と政治家の関係が全国的に大きな問題となっていた時期の対応だと思われます。
参考URL:
https://kamoda.info/2022/08/2106/
鴨田市長自身が、旧統一教会との関係について「一切無関係」と明確に表明していたのであれば、なおさら、今回の吉田参事任命については、市民に対して丁寧な説明が必要ではないでしょうか。
市長本人は無関係。
しかし、市長が任命した部長級参事については、過去に旧統一教会関連団体との関係が複数メディアで報じられていた。
ここに、市民が疑問を持つのは当然です。
8. 今回の問題は「信教の自由」ではなく「任命責任と説明責任」の問題
ここを間違えてはいけません。
吉田康人氏がどの宗教を信じているのか。
あるいは信じていないのか。
そこを問題にするべきではありません。
信教の自由は当然あります。
思想信条の自由も当然あります。
しかし、今回の問題はそこではありません。
舞鶴市の部長級参事として、市役所改革、人事改革、行財政改革を担う人物を外部から登用するにあたり、鴨田市長と舞鶴市は、過去の報道や本人ブログの記述を把握していたのか。
把握していたなら、どのような確認を行い、どのような基準で「問題なし」と判断したのか。
把握していなかったなら、外部人材登用の調査体制として甘すぎるのではないか。
市民が問うべきは、ここです。
9. 舞鶴市に問うべき質問
今回の件で、舞鶴市に確認すべきことは明確です。
1. 吉田康人氏を参事に任用する前に、2012年のJ-CAST記事や赤旗記事を確認していたのか。
2. 吉田氏本人の旧ブログ「やすとログ」の記述を確認していたのか。
3. 旧統一教会関連団体との関係について、本人からどのような説明を受けたのか。
4. 鴨田市長が言う「20年以上前に関係を断ち切っている」と判断した根拠は何か。
5. 関係を断ち切った時期、経緯、確認方法は何か。
6. 市役所改革、人事改革、行財政改革を担う部長級参事として、市民の信頼を得られると判断した理由は何か。
7. なぜ任用時点で市民に説明しなかったのか。
これらを説明せずに、
「違法・不法な関係はない」
「20年以上前に関係を断ち切っている」
「全く問題ない」
だけで終わらせるのは、あまりに説明不足です。
10. 私の意見
私は、吉田康人氏の思想信条や信仰の有無を問題にしているのではありません。
問題は、舞鶴市の人事です。
舞鶴市は、吉田氏を単なる一般職員として採用したわけではありません。
部長級相当の参事として任用し、行財政改革と人事政策を抜本的に推進すると公式に説明しています。(舞鶴市役所)
つまり、吉田氏は舞鶴市役所の内部改革に大きな影響を与える立場です。
だからこそ、市民に対する説明責任は重い。
過去に複数メディアで報道されていた問題です。
本人ブログにも関連記述があったと報じられています。
そして、今回、市議会でも質問されています。
それでも市長が「問題ない」と言うのであれば、
なぜ問題ないのか
を具体的に説明すべきです。
違法かどうかだけが行政の判断基準ではありません。
市民から疑念を持たれない透明性。
任命に至るまでの調査。
判断基準の説明。
これがなければ、市役所改革を任せる人事そのものが、市民から信頼されなくなります。
市役所改革を進めるための人事が、市民に説明できない人事であってよいのでしょうか。
ここが、今回の問題の核心だと思います。
やばいぜ舞鶴。
参考情報源URLまとめ
毎日新聞
旧統一教会と関係指摘の舞鶴市参事 市長「関係絶ち問題ない」
https://mainichi.jp/articles/20260624/ddl/k26/010/253000c
京都新聞デジタル告知
京都府舞鶴市の参事「違法・不法な関係はない」旧統一教会との関係に市議会で相次ぎ質問
https://x.com/kyoto_np/status/2068161843542024287
舞鶴市公式ホームページ
2026年度 組織改編と人事異動
https://www.city.maizuru.kyoto.jp/shisei/0000005219.html
J-CASTニュース
大阪公募区長、統一教会と「関係」 橋下氏支えるスタッフは大丈夫なのか
https://www.j-cast.com/2012/06/29137674.html?p=all
しんぶん赤旗
区長が統一協会と関係/大阪・住吉 橋下市長が公募で登用
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-06-28/2012062815_02_1.html
吉田康人氏旧ブログ
やすとログ 2005年11月
http://yasutolog.com/200511.html
鴨田秋津氏公式サイト
旧統一教会と鴨田秋津は一切無関係です。
https://kamoda.info/2022/08/2106/


