
今回のAIデータセンターの立地は平工業団地内です。
工業団地である以上、一定の産業活動音はこれまでも存在してきました。
しかし、今回の施設は「工場」ではなくデータセンターです。
ここで大きく異なるのは、稼働時間の性質です。
① 工業騒音とデータセンター騒音の違い
これまでの工業施設は、
- 主に昼間稼働
- 夜間は停止または低稼働
というケースが一般的でした。
一方、データセンターは、
24時間365日、停止しないことが前提の施設
です。
つまり、
- 夜間も常時稼働
- 休日も常時稼働
- 盆正月も関係なし
という構造になります。
② 騒音源となり得る設備
データセンターの主な騒音源は以下です。
🔹 空調・冷却設備
- サーバー冷却用の大型ファン
- チラー(冷水装置)
- 冷却塔
これらは常時稼働します。
特に外気を取り込む方式の場合、
大型送風機の連続運転音が発生します。
夜間は周囲が静かになるため、
昼間よりも音が目立つ可能性があります。
🔹 非常用発電機
データセンターは停電を許されません。
そのため、
- 大型ディーゼル発電機
- 定期試運転(毎月など)
を行うのが一般的です。
試運転時には、
- 低周波音
- 排気音
が発生する可能性があります。
これが住宅地や教育施設に影響するかどうかは、
設置位置と遮音設計次第です。
③ 舞鶴の立地特性
今回の立地は、
- 平こども園
- 大浦小学校
- 平地区の住宅(内海を挟んだ対岸)
と一定の距離はありますが、
遮蔽物が少ない地形
という特徴があります。
海面は音を反射しやすく、
条件によっては音が届きやすいケースもあります。
特に夜間は、環境音が減るため、
わずかな機械音でも生活騒音として認識される可能性
があります。
④ 工業団地だから問題ない、とは言い切れない
工業団地であっても、
- 近隣に教育施設がある
- 住宅地が隣接している
- 夜間稼働前提の施設は想定していなかった
という事情があれば、
従来とは質の異なる騒音問題になる可能性があります。
⑤ 騒音対策は「必須」ではないか
データセンターの設計段階で、
- 建物内封じ込め設計
- 低騒音型ファン採用
- 防音壁設置
- 発電機の防音囲い
- 夜間騒音基準の明示
- 騒音モニタリングの公開
などを行えば、影響は大幅に低減可能です。
問題は、
それが設計段階で織り込まれているかどうか
です。
⑥ 問うべき具体的ポイント
市や事業者に確認すべき点は明確です。
- 施設境界での騒音予測値(昼夜別)
- 夜間基準値の設定
- 発電機試運転の時間帯
- 防音壁の設置計画
- 稼働後の騒音測定公開
これらが事前に明示されていれば、
住民の不安は大きく軽減されます。
まとめ
データセンターは、
- 排煙や悪臭を出す施設ではない
- 大量の人の出入りもない
一方で、
24時間稼働する機械施設である
という性質を持っています。
舞鶴の立地条件を考えると、
騒音対策を事前に確認することは、決して過剰な要求ではありません。
歓迎するからこそ、
- 電気代の問題
- 補助金の問題
- そして生活環境の問題
を丁寧に確認する。
それが、市民として最も健全な姿勢ではないでしょうか。


