―「公文書削除」を暴いたのは、やばいぜ舞鶴チームだった―

🕯️ 市民が動かなければ、真実は闇に消えていた

令和3年7月、舞鶴市の東消防署で金庫が消えました。
中には現金35万3,000円、庁舎のマスターキー、売掛金カード
警察は現場確認や指紋採取を行いましたが、被害届は提出されず
そして事件は、誰も追及しないまま4年が過ぎました。

一度だけ議会で取り上げられた後、議論は打ち切り。
「この程度とする」――議長のひと言で、真相は闇に葬られました。


📜 情報公開請求で浮かび上がった「空白」

私たちやばいぜ舞鶴は、独自に情報公開請求を実施。
開示されたのは以下の3点だけでした。

  • 消防本部のニュースリリース
  • 「ほう・れん・そう票」
  • 議長への報告書

しかし、肝心の調査記録・聞き取りメモ・処分資料は一切なし。
行政の回答は「文書不存在」。つまり「そんな記録はない」というものでした。


⚖️ 審査請求で明らかになった「データ削除」という新事実

私たちは「そんなはずはない」と考え、行政文書不存在決定に対し審査請求を行いました。
そして、令和7年10月10日付で行政から届いた弁明書
その中に、驚愕の一文がありました。

「聞き取り調査資料の写しは作成せず、作成した資料のデータは削除した。」
(令和7年10月8日付 弁明書/舞鶴市消防長 竹本佳)

これは、行政が自ら調査記録を破棄したことを公式に認めた瞬間でした。


📂 公文書管理規定に反する「記録削除」

舞鶴市の文書管理規定には、

「職務上作成・取得した文書は行政文書として保存しなければならない」
と明記されています。

また、内閣府の行政文書管理ガイドラインでも、

「行政機関が職務上作成し、保存することが適当な記録は行政文書である」
と規定されています。

にもかかわらず、消防署は写しを作らず、データを削除
つまりこれは、明確な文書管理規定違反であり、行政の「証拠隠滅」にも等しい行為です。


🧑‍⚖️ 市議会は何をしていたのか?

市議会では、発生からわずか一度の協議会で議論が打ち切られました。
その後、4年間、誰ひとりとして再調査を求める議員はいませんでした。

議員報酬はおよそ年収700万円
それにもかかわらず、真相究明に向けた行動はゼロ。

一方で、私たち市民オンブズマンまいづるやばいぜ舞鶴は、
無償のボランティアで行政監視を行い、行政の重大な隠蔽を暴いたのです。

つまり――

市民の手によって初めて「真実」が姿を現した。

税金で運営される市議会よりも、
ボランティアで行動する市民の方が、
よほど市政の役に立っているのが現実です。


🗣️ 反論書を提出、真実を闇に戻させない

10月14日、私たちはこの弁明書に対する反論書を正式に提出しました。
市民の知る権利と行政の説明責任を守るためです。

「削除しました」で済む話ではありません。
行政の「隠す体質」に対して、私たちは今後も審査会での審理を求め、
徹底的に真実を明らかにしていきます。




💬 結びに

消えたのは金庫だけではない。
消えたのは、市民が行政を信じるための「根拠」だった。

この事件は、舞鶴市の行政と議会の信頼を根底から揺るがすものです。
しかし、市民の手によって新しい「説明責任の時代」を切り開けることを、
私たちは証明しました。


🌸 やばいぜ舞鶴&市民オンブズマンまいづる 代表:森本隆

「壊していいのは、機能しない仕組みだけだ。」
市民が声を上げれば、真実は必ず浮かび上がる。

\ 最新情報をチェック /