
7月、舞鶴市長定例記者会見において小学校15校、中学校3校の統廃合の計画が発表されました。
これは舞鶴市内の小中学校の7割となります。
発表資料をまとめましたのでお知らせします。
今後、追加調査しますので続報をお待ちください。
1 ビジョン策定について
本市の学校教育で育てたい子ども像
「ふるさと舞鶴を愛し夢に向かって将来を切り拓く子ども」
~舞鶴市教育振興大綱~
策定の背景
- 学校は、一定の児童生徒数のもとで切磋琢磨できる環境が望ましい。
- 現状の課題
- 児童生徒数の減少で小規模校が増加
- クラス替えができない学校や複式学級の発生
- 学校施設の老朽化
- ICT整備(GIGAスクール)、部活動の地域展開、不登校増加、多様な学びの場の確保、地産地消給食推進 など環境の変化
➡ 最適な学校教育の在り方検討が急務
2 目指す教育環境の考え方
適正化・適正配置の基本的考え方
- クラス替えが可能となる規模
- 多様な価値観に触れ、議論できる教育活動が可能
- 人間関係に配慮した学級編制
- 支援児童の分散によるきめ細かな指導
- 委員会活動や班活動が可能
- 集団を超えた探究学習や専科指導が可能
- 運動会や文化祭などの行事を実施可能
留意点
- 学校は地域コミュニティの拠点であり、避難所等の役割も有する
- 統合による通学時間増加などの課題には、小中一貫校や小規模特認校制度等で対応
3 学校の適正規模・適正配置の基準
適正規模
- 全学年が2学級以上でクラス替え可能
- 1学級あたり15人以上
適正配置(文科省基準)
- 通学距離 4km以内(小学校)、6km以内(中学校)
- 通学時間は1時間以内
4 適正化・適正配置の基本方針
- 「舞鶴の子どもたちのために」をコンセプトに2045年度を見据えた教育環境づくり
- 小・中学校統合を段階的に進める
- 1学年あたり2学級以上、1学級15人程度を基本
- 複式学級の解消を優先
- 通学安全に配慮
- 小学校は中学校区内で統合を基本とする
- 既存の学校施設を有効活用
- 小中一貫校や新設校も検討
- 小規模校にはICT活用でデメリット最小化
- 老朽化対策を優先整備
- 説明会や意見交換で丁寧な合意形成
5 取組にあたり配慮すべき事項
- 検討会を通じて共通認識を図る
- 保護者の居住地選択に影響するため計画的な広報・周知を行う
- 地域のコミュニティ機能に配慮
- 教育方針や実績の継承
- PTAや地域と連携した特色ある教育活動の展開
- ICT活用で心理的負担を軽減
- 学校間の規模差に配慮した交流活動
- 指導方針や規律の事前調整
- 通学路の点検、安全対策、警察等との調整
閉校となる学校施設・跡地利用について
- 維持管理費の増大に配慮し、立地や地域事情に応じて最適な利用方法を検討
6 将来の教育環境 ~2045年を見据えた検討の手順~

小学校(18校)
- 小規模校15校を統合検討
- 複式学級見込みの10校を優先的に対応
- 規模に応じて「三笠・与保呂」「倉梯・倉梯第二」「余内」などが検討対象
中学校(7校)
- 小規模校3校(加佐、和田、若浦)を統合検討
- 複式学級見込みの加佐中を優先対応
- 適正規模校は「青葉・白糸」「城南・城北」など
7 学校規模適正化への取組・進め方
ロードマップ
- 検討会設置、説明・協議
- 統合に向けた準備、広報、条例改正、関係機関への報告
- 新校開校(統合後)
合意形成
- 説明会・意見交換会で理解と協力を得る
- 検討会で課題やニーズを整理
- 最終合意を経て教育活動充実・通学安全対策を実施







