
舞鶴市役所がまた馬鹿なことを始めました。
馬鹿を通り越して自分たち行政職員の存在意義をも否定する事業です。
🔍【事業内容の検証】
事業名:公共施設マネジメント推進事業費
予算額:6,433千円(うち民間委託 ほぼ全額)
✅ 良い点(建前としての評価ポイント):
- 公共施設の老朽化に対する将来的な対処を計画化しようとしている点
- 施設の統廃合や再配置、未利用財産の活用を進める視点は、持続可能な行政経営の観点からは重要。
- 客観的指標を用いた評価・分析は本来、合理的な判断に資する方法である。
- 市民との意見交換の場(ワークショップ・シンポジウム)を設けるとしている点
- 市民参画をうたうこと自体は民主的プロセスを重視する姿勢と受け取られる。
- オープンデータ化の記載がある点
- データの透明化や利活用は、今後の政策立案の基盤となり得る。
❌ 悪い点(実態としての問題点):
- 計画の実施主体がすべて「民間事業者等」に委ねられている点
- 計画策定、分析、ワークショップ開催まで、肝心の業務がほぼ丸ごと委託。
- 「市の職員が何をするのか」が明確にされておらず、行政責任の形骸化が懸念される。
- 予算の多くが委託費で構成されている
- 6,433千円のうち、実質的な人件費や庁内の専門職強化に向けた投資はゼロ。
- 内訳を見ると「きょうと地域連携交付金」3,200千円が府から出ているが、その分もすべて外注と推察される。
- 本来の行政基幹業務を外部に放り出している
- 公共施設の維持管理は、行政の中核的業務であり、長期的視点と住民福祉を重視した判断が求められる。
- 民間委託により短期的な成果は得られても、行政内部にノウハウが蓄積されないことが今後の危機を招く。
- 市民参画が形式的に終わる恐れ
- 年8回のワークショップや1回のシンポジウムでは、広範な意見収集としては不足。
- 実態としては「市民と対話した」アリバイ作りになりかねない。
🚨【構造的な懸念と今後の市政への悪影響】
この事業の根本的な問題は、「公共施設マネジメント」という市政の中核機能を、市自らが担わず、外部に依存している点にあります。
本来であれば――
- 公共施設の現状分析
- 長期的なインフラ更新計画の策定
- 利用者ニーズの調査
- 経費削減と市民満足度向上の両立
――これらを、行政内部で継続的に議論し、責任ある立場で実行する体制づくりが先にあるべきです。
しかし、今回の事業では、「分析」「計画」「市民意見の取りまとめ」すべてを外注。まさに考えることを放棄した行政の姿が浮かび上がります。
これは単なる外注ではなく、「政策立案の丸投げ」であり、今後の自治体運営全体においても、持続可能性・自治体経営能力の空洞化を招きかねません。
🧭【警鐘:市政運営の根幹が揺らぐ】
このままでは、舞鶴市は次のような危機に直面します:
- 行政が自ら施設を管理・運営するノウハウを喪失し、外部依存が加速
- 市民からの要望や苦情に対して、行政が自ら答えられなくなる
- 自治体経営が「中抜き型のビジネスモデル」に転落し、市政の信頼を失う
そして最も深刻なのは――
“将来の世代に残すべき公共財産の責任を、今の行政が放棄してしまう”
という、行政倫理の崩壊です。
✅【結論】
公共施設の未来を語るのであれば、外注する前にまずは市が責任ある主体として学び、考え、実行する力を持つことが求められます。
「公共マネジメント」は市政運営そのものです。
それを民間任せにするという選択は、
市民の未来をも他人任せにすることと同義です。
この事業は、まさに舞鶴市政のあり方に対して
強い警鐘を鳴らす象徴的な事例だと言えるでしょう。
これはつまり、行政職員自らが行政なんて外注で良いと言っているのと同じことです。