
市政の闇と6,676万円の損害賠償問題
市民の情報公開請求で判明した「技術者ゼロ」の実態
舞鶴市役所において、建築・土木系の有資格職員が正規・会計年度を含めてゼロであることが、我々の情報公開請求により明らかになりました
調査の結果、市が指定する業務上必要とされる国家資格のうち、保有者は保育士・保健師・司書・歯科衛生士・電気主任技術者などが中心で、公共工事を直接担う建築・土木分野の専門資格者は存在しないというのです。
さらに、市として資格者の配置基準や職員育成の方針もなく、資格取得の支援制度も一切行っていないことも判明しました。
これは、今後の公共事業の遂行や監督体制に深刻な影響を及ぼす大問題です。
技術者ゼロで進められる公共工事
舞鶴市では道路改修、河川整備、学校体育館の改修、中央図書館建設など、多くの公共工事が計画・進行しています。しかし、技術者ゼロの市役所で本当に適正な工事監督ができるのか、強い疑問が残ります。
「資格も経験もない職員が、公共工事をチェックできるのか?」――この問いに、市民はどう答えるでしょうか。
静渓ポンプ場問題と6,676万円の損害
技術者不在の影響は、すでに大きな損害として表れています。
静渓ポンプ場の建設工事では、契約解除に至り、市は業者から6,676万円もの損害賠償を請求される事態となりました。
この金額の算定を行ったのも、資格を持たない職員たちです。
果たしてその積算が信用できるのか、大きな疑問が残ります。
一方、市議会もまた専門知識を欠いており、積算単価の公開を求めて市と対立しましたが、結局は「やった感」だけが残る茶番に終わりつつあるのが現実です。

本質的な問題は「人材育成の放置」
問題の根本は、長年にわたって技術系職員の採用・育成を怠ってきたことです。
かつては舞鶴高専出身者が市役所に就職し、技術職を担っていましたが、今は退職・離職により完全に途絶えています。
たとえ今後1〜2名採用しても、全業務が集中すれば過重労働となり、新たな失敗を招くのは必至。
抜本的には、外部の設計事務所やコンサル会社をチーム単位で活用するなど、大規模な外部人材導入が必要とされています。
まずは「公共工事の凍結」を
私は提言します。
「今の体制のままでは、また新たな損害が生まれ、市民の税金が浪費される。まずは建築・土木分野の大規模工事を一旦凍結するべきだ」。
市政の停滞を即刻、解消せよ!
舞鶴市役所も市議会も、これまで技術者ゼロの異常事態を知りながら放置してきました。
このままでは市政の停滞と損失は拡大する一方です。
今こそ、市民が声をあげ、監視の目を強めるときです。舞鶴市を立て直すためには、透明性と専門性を備えた体制の構築が急務です。
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「技術者ゼロの市役所」に税金を預け続けていいのでしょうか。コメントやご意見をぜひお寄せください。