
🧵アセアンファッションウィーク2013舞鶴事件
― 舞鶴市が巻き込まれた“国際詐欺イベント”疑惑と、消えた税金
■ 事件の概要
2013年5月28日〜31日の4日間、舞鶴市北吸の「赤れんがパーク」で開催された「アセアンファッションウィーク2013」。
当初は、ASEAN諸国を中心とする23ヵ国・地域から約100人のデザイナー・バイヤー・モデルが集まり、3,000人規模の国際ファッションイベントになる予定でした。
主催は「アジアのファッション関係者でつくる組織委員会」、後援には舞鶴市・京都府・外務省も名を連ね、市の威信をかけた国際イベントとして広くPRされていました。
■ しかし実態は「詐欺のようなイベント」だった
ところが――
イベント当日、現場で起きたのはまさに想定外の連続でした。
- 約100人参加予定だったデザイナーは、実際にはわずか17人
- モデルが集まらず、日本人ボランティアが急きょ代役に
- 北近畿タンゴ鉄道列車内で予定されていたファッションショーは急遽中止
- 衣装も届かず、市民が自らコーデイネートした衣服でショーを開催発
- 有料ショー(1日4,500円)は内容が成立せず、観客からは「詐欺にあったようだ」との声も
舞鶴市民向けに無料で行われたショーの一部では盛況もあったものの、全体としてはイベントとして成立しなかったことは誰の目にも明らかでした。
■ 【証言】「実態のない国際イベントだった」――関係者証言
関係者によると、主催団体が事前に示していた参加国や来日予定者リストには虚偽の情報が含まれていた可能性が高く、
「舞鶴市は事実上の“国際イベント詐欺”に巻き込まれた形だ」と話す関係者もいます。
さらに、当初来日予定だった「アーウィン・シャーマ会長」も、開幕前に“心臓治療のためマレーシアに帰国”との説明で再来日せず、
イベントの代表責任者が誰なのかも曖昧なまま幕を閉じました。
■ 税金の支出と「裏金処理」の疑い
舞鶴市はこのイベントに対し、当初1,400万円の支援予算を計上していました。
しかし、イベント崩壊により最終的に約560万円に減額。
ここで問題なのは、この差額の処理について、市は明確な説明を一切していないことです。
関係者によれば――
市の幹部が「失敗の責任を取る」として、いったん個人で補填
のちに、別の市予算を流用して裏から補填分を“回収”
→ 実質的な裏金化処理が行われたのではないかとする証言も存在します
もしこれが事実であれば、行政による税金の“隠れた使途”=裏金処理に他なりません。
■ 市民・議会からの検証なし、責任不在のまま封印された事件
この件について、市は公式に説明を行っておらず、市議会でも追及の動きは一切ありませんでした。
つまり、誰も責任を問われず、詳細も明らかにされないまま闇に葬られたのです。
それどころか、舞鶴市は「国際的文化交流の先駆的な取り組みであった」などと評価し、事業として自己肯定的に位置付けました。
🔥 しかし、この事件が舞鶴市政に残した影は大きい
- 税金支出の根拠が崩壊しても補填処理が非公開で行われた
- 市民に対する説明責任を放棄
- 議会は沈黙し、検証の動きもなく「スルー」
- 結果として、「記録に残さず補填すれば不問にできる」という体質が形成された
この構造は、**その後の舞鶴市の裏金事件(2020年駐輪場偽装発注・2021年消防署金庫補填)**にも通底しています。
✅ 結論:この事件を“詐欺被害”として公的に再評価すべき
市が巻き込まれた形とはいえ、税金が投入された公的事業である以上、責任の所在と補填処理の全貌を明らかにすべきです。
いまからでも、次の対応が求められます:
- 市による当時の関係文書・補填処理の情報公開
- 市議会による調査特別委員会の設置
- 補助金処理の会計監査および補填の実態解明