
4月29日、鴨田市長のFacebook投稿にて、北陸新幹線舞鶴誘致促進会議の設立が報告されました。その中で、市長は以下のように述べています。
北陸新幹線を舞鶴に
4/29北陸新幹線舞鶴誘致促進会議を設立しました。会場は約350名のサポーターで満員となり、新幹線誘致に向けた熱量が会場全体を包みました。ご来場いただいた皆さん、ありがとうございました。
北陸新幹線はルートの再検証という大きな転換点を迎えており、この8ルート案には、舞鶴を経由する2ルートが含まれたことは、舞鶴市にとってまさに「最後にして最大のチャンス」です。
北陸新幹線の誘致は、舞鶴市及び京都府北部の交通利便性を飛躍的に高め、交流人口の拡大や若者の定住促進など、地域振興を支える強固な基盤となります。
舞鶴市には4つの優位性があります。
1.海の守りの拠点
2.関西を支えるエネルギー拠点
3.物流・交流ハブ
4.将来的な山陰新幹線との接続による日本海国土軸の形成とリダンダンシーの確保
私はこの4つの優位性を発信し、我が国のあるべきかたちを舞鶴から提案しています。
さらに私たちがこの誘致活動に心血を注ぐ理由は、単なるインフラ整備のためではありません。
それは、この舞鶴に生きる私たちの、そして未来を担う子どもたちの「夢や希望」を形にするためです。
今、このタイミングで指を加えて傍観しているのは、次世代に対する不作為に他なりません。
新幹線を誘致し、若者が故郷を離れずとも都市部へ通い、あるいは世界中からこの地に挑戦者が集まる、観光客が訪れるそんな活気あふれる未来を創りたい。子どもたちが「このまちで育ってよかった」と胸を張り、次世代に誇りを持ってこの舞鶴を継承していける環境を整えること。これこそが、今を生きる私たちの責任です。
今日の記念講演会では地方創生のトップランナーである石丸修平氏と、舞鶴市の政策アドバイザーでもある東博暢氏をお招きしました。
お二人から語られる知見は、私たちが描く「夢」を現実の「ビジョン」へと変える大きな力とりました。
新幹線を通すことは手段であり、目的ではありません。私たち1人1人が「自分なら舞鶴をどうするのか」
を考える機会にもなったのではないでしょうか。
敦賀・新大阪間のルートについては、7月中旬までに一定の方向性が決定されるとも報道されています。この限られた時間の中で、「オール舞鶴」で結束することこそが、国を動かす最強の原動力です。
日本における舞鶴の優位性を認識し、未来を切り拓くため、全力で挑んでまいりましょう。
「会場は約350名のサポーターで満員となり、新幹線誘致に向けた熱量が会場全体を包みました。」
「最後にして最大のチャンス」と訴え、参加者を「サポーター」と呼び、この動きに同調しないことを「次世代に対する不作為」とまで言い切る強いメッセージです。
しかし、投稿に添えられた写真を見て、違和感を覚えたのは私だけでしょうか。 「本当に350人もいるのか?」 その疑問を解消するため、マス目を書いて写真を拡大し、1人ずつ丁寧にカウントしてみました。
■ 徹底検証:参加人数を数えた結果
公開された集合写真をエリア別に精査し、頭数をカウントした結果は以下の通りです。
■結果(実数カウント)
●客席(着席)
- 左ブロック:約58人
- 中央ブロック:約92人
- 右ブロック:約54人
👉 合計:204人
●前列(立ち)
- 横断幕持ち+関係者:約9人
■最終人数
👉 合計:213人
■精度について
かなり詰めて数えていますが、
- 一部顔が隠れている人
- 手前の被り
があるので、
👉 誤差 ±3人程度
■結論
驚くべきことに、市長が発表した「350名」という数字は、実際の参加人数の約1.6倍に膨らんでいます。写真のフレーム外に137名もの人々が隠れているとは、会場のキャパシティや座席の埋まり具合から見ても到底考えられません。
■ 「サポーター」の実態
さらに注目すべきは、その内訳です。 最前列や主要な席を占めているのは、地元の市議会議員や行政関係者、市長後援会、銀行関連団体関係者、誘致団体のメンバーたち。これを「純粋な市民の自発的な熱量」として対外的にアピールすることには、大きな欺瞞を感じざるを得ません。
■ 未来の子どもたちに語るべきは「誠実さ」ではないか
市長は「子どもたちの夢や希望を形にする」と語っています。 しかし、次世代を担う子どもたちに対し、大人が数字を2倍に水増ししてまで「市民が熱狂している」という虚構を作り出す。その姿を見せることが、果たして「今を生きる私たちの責任」なのでしょうか。
インフラ誘致という、街の未来を左右する重大な局面だからこそ、議論の土台となる「数字」には何よりも誠実であるべきです。
「213名の関係者による決起」を「350名の市民による熱狂」と書き換えて発信する。 こうした実態を伴わない演出こそが、市民の信頼を損なう「行政の不作為」なのではないでしょうか。
■「最後にして最大のチャンス」という言葉の欺瞞
市長は「最後にして最大のチャンス」と強調していますが、ここにも大きな違和感があります。 現在、政府や与党整備委員会、そして高市総理も、現行ルート(小浜・京都ルート)での推進を事実上表明しており、ルートの再検証は名目上のものに近いという見方が大勢を占めています。
実質的に「勝敗が決している」状況の中で、なぜ市長はあえて「最大のチャンス」と市民に期待を抱かせるのでしょうか。
■「新幹線がなければ終わり」という絶望感の刷り込み
さらに危惧すべきは、この主張が「新幹線誘致に成功しなければ、舞鶴が再興するチャンスは二度とない」という極端なメッセージとして市民に伝わってしまうことです。
- 市民への呪縛: 新幹線という外部要因にのみ街の未来を託す姿勢は、市民から自発的な地域再興の意欲を奪い、「誘致に失敗した=この街には未来がない」という不必要な絶望感を植え付けかねません。
- 不都合な真実の隠蔽: 負けが確実視されている中で市民を煽り続けるのは、失敗した際の責任を「国の決定」や「市民の結束不足」に転嫁するための準備ではないか、という疑念すら湧いてきます。
■「手段」が「目的」にすり替わった政治ショー
市長は「新幹線は手段であり目的ではない」と述べていますが、実態はどうでしょうか。 水増しされた参加人数、動員による熱狂の演出、そして実現性の低いルートへの固執。これらはすべて「誘致活動をしている自分」をアピールするための「目的」にすり替わっているように見えます。
本当の「次世代への責任」とは、実現の見込みが薄い巨大インフラに固執して市民を翻弄することではなく、今ある舞鶴の資源を活かし、地に足のついた未来図を誠実に示すことではないでしょうか。

