
現在、舞鶴市が推進している新中央図書館整備計画は、2026年5月の急激な経済情勢の変化と、市民の信頼を裏切る方針転換により、極めて深刻な局面を迎えています。
1. 予算計画の破綻と際限なき増額リスク
- 事業費の膨張: 当初約30億円とされていた事業費は、現在約47億円まで増額されています 。
- 見積もりの有効性喪失: この47億円は2026年3月末の実施設計に基づいたものですが 、2026年5月現在、建材価格は前年比約1.4倍に高騰しており、この予算内での完遂は物理的に不可能です。
- 上限なき支出: 市長は「上限は設けていない」と明言し 、物価高騰の際も追加予算を投じて完成させる姿勢を崩していません 。完成予定の令和10年には、コストが当初の1.5倍(70億円規模)以上に達する恐れがあります。
2. 「入札不調」とサービス断絶の懸念
- 入札が流れるリスク: 市場価格と予算の乖離により、建設業者が応札せず「入札不調」が繰り返される可能性が極めて高い状況です。
- 空白期間の拡大: 令和9年度に東西の既存図書館を閉館する方針ですが 、工期が遅延すれば、西地区で予定されている約半年間のサービス空白期間が 、1年、2年と際限なく伸びるリスクがあります。
【糾弾】市民への「だまし討ち」と詭弁による論点すり替え
今回の発表において露呈した、市長による「市民への裏切り」と「不誠実な説明」を強く糾弾します。
既存館の早期除却という「だまし討ち」
当初、東西の既存図書館は「新図書館の完成後に除却する」という前提で市民に説明されてきました。しかし、ここへ来て「令和9年度の閉館・除却」という方針が突如として示されました 。代替となる分館の整備計画が「検討中」の段階で 、具体的な目途も立たないまま身近な拠点を先行して取り壊すことは、利便性を一方的に奪う行為であり、市民に対する「だまし討ち」と言わざるを得ません。
ソフト事業を「隠れ蓑」にした論点のすり替え
市長が成果として掲げる「市内図書館のネットワーク化」「スマホ貸出」「自動車図書館の巡回」などは 、既存のITインフラ改修や車両導入によって実現できるものであり、47億円超の巨大なハコモノを建設しなければならない理由には一切なりません。 ハード事業(建設)の失策とコスト増を隠すために、ハコモノがなくとも実施可能なソフト事業をごちゃまぜにして発表する手法は、市民の目を曇らせ、問題の本質を誤魔化す不誠実なものです。
「文学賞」という名の空疎なごまかし
特に、計画の破綻が懸念される中で急浮上した「舞鶴市文学賞」の創設や 、「図書館ができれば作家が育つ」といった主張は、もはや根拠のない精神論であり、巨額予算を正当化するための詭弁です。豪華な建物が作家を育てるかのような幻想を振りまくのは、文化支援の実態を伴わない単なるパフォーマンスに過ぎません。
結論
舞鶴市は、2026年5月現在の異常な物価高騰と入札不調のリスク、そして「ハコモノがなくてもソフト施策は実行できる」という事実に真摯に向き合うべきです。既存館の早期除却という「だまし討ち」を即刻撤回し、実体のない文化都市の夢を語る前に、まずは足元の財政健全性と市民の日常的な読書環境を守ることを最優先すべきです。

