
舞鶴市の道路・通学路・危険箇所を見える化|インフラ一斉点検|森本たかし
舞鶴インフラ一斉点検プロジェクト
道路の穴。
消えかけた白線。
詰まった側溝。
壊れたカーブミラー。
傾いた標識。
危険な通学路。
老朽化した公園設備。
大雨のたびに冠水する場所。
市民は、日常生活の中で地域の小さな異変に気づいています。
しかし、市役所の職員だけで、舞鶴市内すべての道路、橋、側溝、水路、公園、公共施設を常に確認することは困難です。
一方、市民から情報を集めるだけで、行政が対応しなければ意味がありません。
必要なのは、
市民が危険箇所を知らせる。
市職員や専門家が現地を確認する。
危険度に応じて優先順位を決める。
対応状況を市民へ公開する。
という一連の仕組みです。
市民に行政の仕事を押し付けるのではありません。
市民の目と行政の専門性を組み合わせ、事故や災害が起きる前に危険を見つける。
これが、森本たかしの「舞鶴インフラ一斉点検プロジェクト」です。
この記事の要約
市民は地域の変化に気づいている
市民は、毎日の通勤、通学、買い物、散歩の中で、地域の変化を見ています。
昨日まではなかった道路の穴。
雨が降るたびに水がたまる場所。
枝が道路へ張り出している場所。
子どもが横断しにくい交差点。
高齢者がつまずきそうな歩道。
夜になると暗くて危険な道。
こうした問題は、行政の定期点検だけでは、すぐに把握できないことがあります。
市民から寄せられる情報は、行政にとって重要な現場情報です。
市民通報を行政への苦情で終わらせない
市民が道路や公共施設の問題を市役所へ連絡しても、その後どうなったのか分からない場合があります。
現地を確認したのか。
危険性があると判断したのか。
修繕する予定があるのか。
担当部署へ伝わっているのか。
連絡した市民には、分かりません。
そのため、
「何度言っても直らない」
「市役所へ言っても無駄」
という不信感につながります。
通報を受け付けたら、
- 受付
- 担当部署への引継ぎ
- 現地確認
- 危険度判定
- 応急対応
- 本格修繕
- 対応完了
までを記録します。
通報しやすい仕組みをつくる
危険箇所を見つけても、どこへ連絡すればよいか分からなければ、情報は行政へ届きません。
市民が簡単に通報できる仕組みをつくります。
通報時に送る内容
- 場所
- 写真
- 発見日時
- どのような危険があるか
- 通行への影響
- 緊急性
- 通報者の連絡先
スマートフォンから、写真と位置情報を送れる仕組みを検討します。
ただし、デジタルだけに限定してはいけません。
スマートフォンを使わない人のために、
- 電話
- 窓口
- 郵送
- 地域の自治会
- 民生委員
- 市議会議員
などを通じた通報方法も残します。
通報内容を分類する
市民から寄せられる情報には、さまざまな種類があります。
道路
- 穴
- ひび割れ
- 段差
- 白線
- ガードレール
- 標識
- カーブミラー
- 落石
- 倒木
- 雑草
歩道・通学路
- 段差
- 狭さ
- 見通し
- 横断歩道
- 街灯
- 車両の速度
- 冬季の凍結
- 水たまり
河川・側溝・水路
- 詰まり
- 土砂
- 雑草
- 破損
- あふれ
- 悪臭
- 護岸の異常
公園・公共施設
- 遊具の破損
- ベンチ
- フェンス
- 照明
- 階段
- 手すり
- トイレ
- 屋根や外壁
防災
- 避難路
- 避難所の問題
- 崖や斜面
- 浸水箇所
- 倒壊のおそれ
- 消火栓周辺
- 防災設備
種類ごとに担当部署を整理し、たらい回しを防ぎます。
市民に専門判断をさせない
市民が危険だと感じた場所でも、実際の危険度は専門的な確認が必要です。
反対に、見た目では小さな異常でも、重大な事故につながる場合があります。
市民は情報を提供し、市職員、技術職員、専門家が判断します。
行政側が確認する内容
- 緊急性
- 人命への危険
- 損傷の程度
- 利用者数
- 通学路かどうか
- 救急・消防への影響
- 災害時の重要性
- 管理者
- 修繕方法
- 必要な費用
市民通報は、行政の点検を置き換えるものではありません。
行政には、定期点検と専門的な維持管理を続ける責任があります。
市の管理ではない場所も放置しない
市民から寄せられる情報の中には、国、京都府、民間事業者、個人が管理している場所もあります。
市の管理ではないからといって、
「舞鶴市の担当ではありません」
と説明して終われば、市民にとって問題は解決しません。
市が管理者を確認し、適切な機関へ情報を引き継ぎます。
管理者の例
- 国
- 京都府
- 舞鶴市
- 鉄道事業者
- 電力・通信事業者
- 土地所有者
- 施設管理者
- 自治会
市が直接修繕できない場合でも、どこへ伝えたのかを記録します。
危険度と優先順位を明確にする
すべての通報へ、同時に対応することはできません。
そのため、危険度に応じた優先順位が必要です。
優先順位を決める基準
- 人命に関わる危険
- 通学路
- 救急車・消防車の通行
- 避難路
- 病院や福祉施設への経路
- 通行量
- 損傷の大きさ
- 事故の発生状況
- 災害時の重要性
- 代替路の有無
- 放置した場合の費用増加
優先順位の基準を公開し、声の大きさや政治的な影響力で順番が変わらない仕組みにします。
緊急対応と計画修繕を分ける
危険箇所への対応には、すぐに行うべき応急処置と、予算を確保して行う本格修繕があります。
緊急対応の例
- 穴を仮に埋める
- 通行止め
- 注意看板
- コーン設置
- 倒木の除去
- 危険設備の使用停止
- 水路の緊急清掃
本格修繕の例
- 道路舗装
- 側溝改修
- ガードレール交換
- 法面工事
- 遊具交換
- 排水設備の増強
- 歩道整備
すぐに本格修繕できない場合でも、事故を防ぐ応急対応を行います。
対応状況を見える化する
通報後の状況を、市民が確認できるようにします。
表示する対応状況
- 受付済み
- 担当部署へ引継ぎ
- 現地確認予定
- 現地確認済み
- 応急対応済み
- 修繕予定
- 予算調整中
- 他機関へ連絡済み
- 対応完了
- 経過観察
- 対応困難
個人情報や安全上の問題に配慮しながら、地図や一覧で公開します。
すぐに対応できない場合は、その理由を示します。
未対応案件を放置しない
通報件数が増えると、未対応案件が積み重なる可能性があります。
受付しただけで、長期間処理されない状態を防ぐ必要があります。
管理する項目
- 受付日
- 担当部署
- 現地確認日
- 危険度
- 対応内容
- 対応予定日
- 完了日
- 未対応理由
- 管理者への連絡状況
一定期間動きがない案件は、管理職が確認します。
長期未対応案件の件数と理由も公開します。
通学路を重点的に点検する
子どもが毎日利用する通学路には、特に高い安全性が求められます。
通学路で確認する内容
- 歩道の有無
- 道路幅
- 車両速度
- 見通し
- 横断歩道
- 信号
- 白線
- ガードレール
- 街灯
- 路上駐車
- 冬季の凍結
- 草木
- 水たまり
学校、保護者、地域住民、警察、道路管理者が連携して確認します。
点検したという事実だけでなく、指摘された危険箇所がどう改善されたかを確認します。
高齢者・障害者の視点を取り入れる
健康な人には問題のない道路や施設でも、高齢者、車いす利用者、視覚障害者、ベビーカー利用者には危険な場合があります。
確認する内容
- 小さな段差
- 急な傾斜
- 手すり
- 点字ブロック
- 道路の狭さ
- 横断時間
- ベンチ
- トイレ
- 滑りやすさ
- 夜間の明るさ
さまざまな立場の市民から意見を集めます。
大雨・台風前の一斉点検
大雨や台風の前には、道路、側溝、水路、河川、斜面などの確認が重要です。
重点確認箇所
- 過去に冠水した道路
- 土砂がたまりやすい水路
- 詰まりやすい側溝
- 倒木のおそれがある樹木
- 落石のおそれがある斜面
- 排水ポンプ
- 避難所への経路
- 土砂災害警戒区域
- 河川沿い
- 海岸部
市民から情報を集めるだけでなく、市役所が事前に重点点検を行います。
冬季の道路安全を確認する
舞鶴では、降雪や凍結によって道路が危険になることがあります。
確認する内容
- 凍結しやすい坂道
- 日陰
- 橋の上
- 除雪の優先路線
- 通学路
- 病院への経路
- 高齢者施設周辺
- 塩化カルシウムの配置
- 除雪車の対応
- 路上駐車
冬季だけ発生する危険箇所も、毎年記録して次年度へ引き継ぎます。
市内建設業者による小規模修繕につなげる
市民から寄せられる危険箇所には、大型工事ではなく、小規模な修繕で改善できるものがあります。
小規模修繕の例
- 道路の穴
- 側溝の補修
- フェンス
- 手すり
- カーブミラー
- 看板
- 公園設備
- 雨水排水
- 段差解消
こうした工事を市内事業者へ継続的に発注することで、
- 対応の迅速化
- 市内企業の仕事
- 雇用の維持
- 地域技術者の育成
- 災害対応力の確保
につなげます。
市民参加を無償労働にしない
市民参加という言葉で、行政の点検や清掃業務を市民へ押し付けてはいけません。
市民に求めるのは、危険箇所の情報提供です。
専門的な点検、危険度判定、修繕、管理は行政の責任です。
自治会や地域団体が清掃や草刈りを行う場合も、安全管理や必要な費用を検討します。
地域住民の善意だけに依存する仕組みにはしません。
点検イベントだけで終わらせない
市民参加型の一斉点検イベントを行うことは、地域の安全意識を高める機会になります。
しかし、イベント当日に歩いて写真を撮り、報告書を作って終わりでは意味がありません。
イベント後に必要なこと
- 指摘箇所の整理
- 管理者の確認
- 危険度判定
- 対応方針
- 予算措置
- 修繕
- 完了報告
- 次回点検での確認
点検後の対応までを一つの事業として行います。
地域別の点検日を設ける
舞鶴市全域を一度に点検することは困難です。
そこで、地域ごとに期間を決めて重点的に情報を集めます。
進め方の例
- 東舞鶴地域
- 西舞鶴地域
- 中舞鶴地域
- 加佐地域
- 大浦地域
- 学校区単位
- 自治会単位
地域ごとの特徴に応じて、道路、河川、通学路、公共施設などを確認します。
市民の意見を予算へ反映する
危険箇所を集めても、修繕予算へ反映されなければ改善は進みません。
通報件数、危険度、未対応件数を整理し、翌年度の維持修繕予算へ反映します。
予算化の流れ
1.市民通報
2.現地確認
3.危険度判定
4.概算費用の算出
5.優先順位の決定
6.予算要求
7.議会審査
8.工事実施
9.完了公開
市民の声が、どのように予算へ反映されたかを示します。
AIやデジタル技術を補助的に使う
通報が増えた場合、内容を整理するためにデジタル技術やAIを活用できます。
活用例
- 場所ごとの分類
- 重複通報の整理
- 内容ごとの分類
- 危険箇所の地図表示
- 対応状況の管理
- 過去の通報との比較
- 繰り返し問題が起きる場所の抽出
ただし、AIが危険度を最終決定してはいけません。
現地確認と技術的判断は、人間が行います。
成果を通報件数だけで判断しない
通報件数が多いことが、制度の成功とは限りません。
重要なのは、実際に危険が減ったかどうかです。
確認する成果
- 通報件数
- 現地確認件数
- 応急対応件数
- 修繕完了件数
- 平均対応日数
- 長期未対応件数
- 重複通報
- 通学路の改善件数
- 冠水・事故件数
- 市内企業への発注額
- 市民の満足度
通報を受け付けた数ではなく、改善した数を重視します。
市議として取り組むこと
市議会議員一人で、すべての危険箇所を修繕することはできません。
しかし、一人でも次の取り組みは可能です。
- 市民から危険箇所の情報を集める
- 現地を確認する
- 道路や施設の管理者を調べる
- 市役所へ対応状況を確認する
- 未対応理由を質問する
- 修繕の優先基準を確認する
- 通学路点検の結果を調査する
- 維持修繕予算を検証する
- 通報制度の導入を提案する
- 長期未対応案件を議会で取り上げる
- 市内企業への発注状況を確認する
- 対応結果を市民へ報告する
- 改善されるまで継続して確認する
一件の要望を行政へ伝えて終わるのではなく、同じ問題が繰り返される原因と仕組みを改善します。
実施までの段階
第1段階 現在の仕組みを調べる
- 市民からの通報方法
- 受付件数
- 担当部署
- 現地確認
- 対応日数
- 未対応件数
- 修繕予算
を確認します。
第2段階 通報項目を統一する
- 場所
- 写真
- 危険内容
- 発見日時
- 緊急性
- 連絡先
を共通項目とします。
第3段階 小規模に実証する
一つの地域や分野に限定し、通報から修繕までの流れを確認します。
第4段階 対応状況を公開する
個人情報に配慮しながら、受付、確認、修繕、完了を公開します。
第5段階 全市へ広げる
実証結果をもとに、道路、側溝、公園、公共施設などへ対象を広げます。
第6段階 毎年度検証する
対応日数、未対応件数、事故件数、修繕実績を確認します。
想定される課題
市民通報制度には、次のような課題があります。
- 通報が集中する
- 重複案件が増える
- 緊急性の低い要望が多い
- 私有地の問題が含まれる
- 写真に個人情報が写る
- 市の管理ではない場所がある
- 修繕予算が不足する
- 担当職員の負担が増える
- 通報したのにすぐ直らないという不満
- 一部地域だけ通報が多くなる
通報制度を導入するだけでは解決しません。
受付体制、技術職員、修繕予算、市民への説明を一体的に整えます。
市民と行政が一緒に舞鶴を守る
市民だけでは、道路や公共施設を修繕できません。
行政だけでは、市内すべての小さな異常をすぐに見つけることはできません。
だからこそ、市民の目と行政の専門性を組み合わせます。
市民が危険箇所を知らせる。
行政が現地を確認する。
専門家が危険度を判断する。
必要な修繕を市内業者が行う。
結果を市民へ知らせる。
この流れをつくります。
市民参加とは、行政の仕事を市民へ押し付けることではありません。
市民の声を行政の改善と予算へつなげることです。
事故が起きてから直すのではなく、事故が起きる前に見つける。
市民の目で危険を見つけ、行政の責任で対応する。
市民の税金を守り、舞鶴を立て直す。
森本たかし
舞鶴再生の5本柱
主な具体策
- 舞鶴版事業レビューを詳しく見る
- 舞鶴インフラ一斉点検プロジェクトを詳しく見る
- 週末農園付きライフを詳しく見る
- 若者の就職と市内企業の人材育成支援を詳しく見る
- 舞鶴の地域医療を守る政策を詳しく見る
- 市民の声とAIによる行政改善を詳しく見る
