
――見えない老朽化を“見える化”し、市政の透明性と効率化を
本日は、舞鶴の未来を守るための市民参加型の新しい取り組み、
**「市民主導によるインフラ一斉点検活動」**について、皆様にご提案申し上げます。
1. 背景と問題意識
現在の舞鶴市の一般財源収入(市民税収)はおよそ100億円前後。そのうち、約7割が人件費などの固定費に充てられており、インフラ整備や老朽化対策に回せる予算は極めて限られています。
その結果、市内の公園、道路、学校、公共施設などにおける老朽化が進み、
「ブランコが壊れたまま放置されている」
「道路に穴が空いていて危ない」
「通学路の白線が消えていて通学が不安」
といった声が、日常的に市民の間で聞かれています。
しかし、これらの多くは「見えないまま」「声にならないまま」放置され、行政側も十分に把握できていないというのが実情です。
そこで私は、市民自らがインフラの実態を点検し、報告・共有・改善へとつなげる仕組みをつくりたいと考えました。
2. 目的と意義
この市民参加型点検活動には、以下の4つの狙いがあります。
- ① 市民と行政の情報格差を埋め、公共インフラの“見える化”を図る
- ② 財政の制約下でも優先順位を正しく判断できる材料を提供する
- ③ 市民による監視と提案の仕組みを通じて、市政への信頼を取り戻す
- ④ 議員定数削減と連動した「市民による公共監視モデル」を構築する
行政に任せきりにするのではなく、**“気づいた人が伝える”“共に支える”**という仕組みが、これからの地域運営には欠かせないと私は考えています。
3. 実施の概要と流れ
● ① 市民参加の呼びかけと体制づくり
- SNSや地域掲示板、学校・自治会との連携で参加者を募ります
- ボランティアグループや市民団体単位での点検班を結成
- 特に子どもたちの安全に関わる施設(公園、通学路、学校)を重点対象とします
● ② 点検項目の明確化とリスト化
以下のような、目視で確認可能なインフラ不良をリスト化。
点検項目 | 例 |
---|---|
公園遊具の破損 | 支柱の腐食、すべり台の劣化など |
道路の穴・段差 | 車両の通行に支障をきたす危険個所 |
白線や標識の消失 | 夜間の視認性が低く、事故の恐れあり |
学校施設の老朽化 | フェンスの倒壊リスク、ベンチの腐食など |
● ③ 報告システムとICTの活用
- スマートフォンから投稿できる「点検フォーム」や写真投稿機能を整備
- 収集されたデータは地図上に表示し、地域ごとの課題を視覚化
- AIや統計ソフトによる分析で、行政への改善提言資料を作成
● ④ 市民と行政へのフィードバック
- SNS・ウェブサイト・地域広報などを通じて点検結果を公開
- 市議会や市長に正式なレポートとして提出し、是正措置を要求
4. 財政の透明化と効率的な資源配分へ
この活動によって得られたデータは、単なる“苦情リスト”ではなく、予算配分の根拠となる「市民の現場情報」です。舞鶴市の財政状況や予算の偏りを明らかにし、次のような効果をもたらします。
- 無駄な支出や優先順位の誤りを是正
- 住民の体感と行政の計画の“ズレ”を調整
- 地域ごとの課題の分布を可視化し、効率的な施策立案が可能に
5. 議員定数削減との関係
この点検活動の最大の特徴は、市民の参加が“議員の目”を補完することです。
- 市民が自ら問題を発見し、報告することで、「陳情→議員→行政」という中間プロセスが簡略化
- 議員数を減らしつつも、市政監視の“目”の数は逆に増える
- 限られた議員でより政策に集中できる環境を構築
この構想は、単なる「点検活動」ではなく、議会改革の入口にもなる取り組みだと位置づけています。
6. 期待される成果
- ✅ 市民の行政への理解と信頼が深まる
- ✅ 行政の対応スピードと優先順位が改善される
- ✅ 市政の透明性が高まり、市民の関与意識が育つ
- ✅ 議会の効率化と、議員定数削減の実現に繋がる
7. 結びに──「暮らしを守る力は、市民の目と手の中にある」
この活動は、「行政を監視する」という対立的なものではありません。
むしろ、“共に町を守る”という協働の第一歩です。
今、舞鶴には、市民の声と行動が必要です。
議員として、私はその橋渡し役に徹する覚悟です。
この提案にご賛同いただける方、ぜひご一緒ください。
点検にご協力いただける方、運営に関心のある方、学生・高齢者・保護者問わず、大歓迎です。
一人の気づきが、まちを変えます。
そして、私たち全員の力が、舞鶴の未来を創ります。